12 January, 2025 あけましておめでとうございます
『海にもたれて』16年目になりました。
たくさんの詩集、詩誌をありがとうございます。
個人誌『夜凍河24』完成しました。
このたびのゲストは、いつもウインクしているような詩の山口洋子さん。
山口さん、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします
15 November, 2024 秋の終わりに
先週からせっせと草取りをしていた。
ベランダの外側をはじめ、いたるところ草茫々の夏が過ぎて
やっとこぎれいになったので、今のうちに。
無理ならすぐ止めるつもりで根を引っ張ったら、片手でもスルスル。楽勝。
が、引っ張りはじめると 「どこまで続いてるんや~」
たいてい30センチほどで切れたが、土の中で「木」に成長しているものも。
雑草おそるべし。
■今日ご紹介の詩集
柔軟にそよぐことができるのは強靭な根・芯があってこそ、と
あらためて思う『持ちもの』草野信子さん
20 October, 2024 短い秋
空にあるのはそれらしい雲だが、陽射しはジリジリ。しっかり夏。
ほんまに秋なんかくるんかいな、と思っていたら、どこからか
かすかに金木犀の香りが。やっと秋。
と思っていたら、寒い。
■今日ご紹介の詩集
彷徨っているのではない。知らない街へ、忘れていた時へ向かう旅。
『余白の夜』岩木誠一郎さん
24 September, 2024 個人誌『夜凍河23』完成
すっかりぐっすり冬眠中だったあれこれのひとつ、個人誌『夜凍河』
8年ぶりに23号が完成しました。
やっと目覚めた気分で着手したものの、長い長い眠りのせいで
要領がわからない。手は動かない。プリンターも変わっているし。
なにより、一人では心もとない・・。
そこで再び、秋葉宗一郎さんにお力添えをいただき、たどり着きました。
秋葉さん、ありがとうございます。
17 September, 2024 ■今日ご紹介の詩集 『身代わりたち』
余裕とユーモアのバランス『身代わりたち』青木左知子さん
選択した言葉ひとつにしてもそこには詩人の来し方、奥行き、つまりは人生が
見える気がする。
「慣れ」の差があったとしてもじきに解決することだし、詩の出発に
早い・遅いは、それほど重要だろうか。
と、関わりだけはいっちょまえに早い私は思うのでした。
18 August, 2024 『ワンス・アポン・ア・タイム』
ロバート・カーライルが出ているというだけで借りた。
アメリカのTVドラマだったらしいが、 レンタルでは
シーズン5まであって、シーズン1ごとにDVD11枚。
そのDVD1枚に2話収録。
主人公・エマは、実は白雪姫とチャーミング王子の娘。
エマの息子だと名乗る少年ヘンリーに案内されて来たのは、
メイン州のストーリーブルックという町で、そこの住人たちは、
悪の女王の呪いによって本来の記憶を失くしたおとぎ話の
キャラクターたち。
エマの出現によって、それまで止まっていた時計台の針が動き出す・・。
白雪姫、ピノキオ、赤ずきん、ルンペルシュティルツキン、魔法のランプの魔人、
ロビン・フット、フック船長、シンデレラ、アーサー王、フランケンシュタイン、etc.
巨人の国、オズの国、古代中国、雪の女王の国からも、もれなく登場して
繰り広げるファンタジーミステリー。
白雪姫が学校の先生だったり、白雪姫の継母・悪の女王がストーリーブルックの
独裁的な町長だったり、白雪姫が追剥を生業にしていた時分もあったりで、
おとぎの国と現実世界が交互に展開。当然、ころっとコスチュームが変わるから、
演じる俳優たちも楽しかっただろうなあ。
ロバート・カーライルはさすが!
七人の小人たちの生まれや、ピーターパンの正体にはびっくり!
やはり悪の女王は美しいほど怖くてステキ!
ほぼ一ケ月、ずっと観ていた。
5月から6月の絶不調の時期とぴったり重なるのも呪いか?
10 August, 2024 被災地のみなさま、お見舞い申し上げます
06 August, 2024 発見その2
信号のない横断歩道で立っていると、6割の車は止まらない。
こちら側のバスやタクシーは止まってくれても、反対車線は
ほとんど無視だから、せっかく待っていてくれていても、
なかなか渡れない。
止まらない車の8割は女性ドライバー。
まったく見ていない!と思うものの、かつての自分自身を振り返れば
ひとのことは言えないか・・。
とても急いでいるのは表情でわかったけれど、福祉の看板を背負った車で
それはないでしょ。
の場合もあって、「〇〇ケアホームと書いた車で無法運転していたのは
2回とも同じ人だった」と周囲に言いふらしたよ。
17 July, 2024 拾う神
その昔。
月一回の休みでも、冬になって周囲がバタバタ倒れてもまったく平気で、
「一週間くらい入院でもして休憩したい」などとバチあたりなことを言っていた。
やがて。
ふだんは相変わらず「無敵」と言われるほどなのに、突然倒れ、そのまま入院。
のパターンが始まった。そのたびに仕事では思いっきり迷惑をかけてしまい、
ついに、事務のパートのおばさん最高齢更新も終了した。
引き際が分からなかった私にはちょうど良かったのだろう。
そうして、いま。
再び、どころか三度「拾う神」のおかげで、いくつもの出会いにわくわく。
なによりはじめての世界にきょろきょろ。いがいに元気です。
■今日ご紹介の詩集2冊
・くすっと笑った後でギクリ。しかして一つ屋根の下の生者と死者の交流は暖かい
『家鳴り』 伊与部恭子さん
・生と死と時と場と夢と現とそのあわい。「交差した時間」の記録だろうか
『目覚めたら草を』 中村明美さん
07 March, 2024 『咳をしてもひとり』
ちいさくなったおじいさんが出てきて、
その後から麦わら帽子をもったおばあさんが。
おじいさんに帽子をかぶせると、手をつないでよちよち・・
去年の夏の始まる頃だったろうか、信号待ちで何気なく見ていた。
ハンドルを握り直した家人が、「未来のおれたちだな」
03 February, 2024 この、この
子どもの代になり、顔も知らないままの親戚から年賀状が届き、
あわてて印刷したその日の、能登地震。
珠洲市に出せなかった年賀状がいまも残っている。
北陸方面の詩集を交換したみなさまも、どうかご無事でありますように。
年賀状のかわりに届いた訃報は、大橋愛由等さんの!
そういう年代になったとわかってはいても、私のたった一冊の詩集の
産みの親であり、同い年であればなおさら力が抜ける。
この『海にもたれて』15年目になりました。
個人誌はいまだ冬眠中。
今年もよろしくお願いいたします。
28 October, 2023 ■今日ご紹介の詩集 『蜜雪』
骨子
……
わたしはこの詩集で文法に留意しつつ
ときに文法によらずフランス語の詩を
書き、別個に日本語の詩を隣に添えた。
そうすることによって、同一テーマで
フランス語と日本語の詩をばらばらに
読みつつ同じ世界を共有するなんとも
いえない狂喜(Quel enthousiasme)を
感じてほしかったのだ。
……
という月村さんの意図にもかかわらず、フランス語もお手上げなので
日本語部分のみご紹介させていただきました。
『蜜雪』 月村香さん
17 August, 2023 ■今日ご紹介の詩集 『水平線はここにある』
とてつもないヒリヒリ感。同時に「覚悟」のような潔さがあり、それは不思議に大らかだ。
『水平線はここにある』 松川穂波さん
かつて、オノマトペは使わない、使ってもどうしても!の時だけ。
頼るのでなく、それを言葉でもって現すべきだと思っていた。
ところが、詩に関係しない人たちがすてきなオノマトペの使い方をしてして、
いたく感心。
使うことを自分に許しだしたとき、松川さんの詩にであった。
目が覚めた。気がした。
14 August, 2023 目標 傘
初夏のころ、
吐きながら泣きながら!過酷な手のリハビリを続けていた。
おかげで、2週間後にはだらりとした右手がかなり動くように。
よっしゃ!
安心してしまい、課された自主訓練をサボっていたら、あれ?あれ?
それでも一ヵ月後の検査結果は、集中リハビリ直後の数値がほぼ維持できていた。
で、つい・・
傘をさして歩けるようになる、の目標にはまだまだ遠い。
09 March, 2023 発見その1
道路がガタガタ。
しかも、ほとんど傾斜になっている。
狭くてわずかな歩道部分にバイクや自転車、街路樹の根っこが。
怖い。
「杖を持ってる人がなんや目につくわ」とは家人の言葉だが、たしかに。
こんなにも周囲に杖を使っている人が多いことに、びっくり。
そして、世代的にも近そうな相手を吟味?している自分に気づく。
これまたコワい。
17 February, 2023 ■今日ご紹介の詩集 『四角いまま』
削ぎ落され骨格だけになった。なのに息遣い、柔らかな視線がより鮮やかに。
『四角いまま』 武内健二郎さん
まだ? そろそろ? ・・まだ?
ずっと、長いこと待っていた間に、大好きな『茄子を煮る人』も
「Collection詩」の最初の形と、こちらの詩集とではすこし違っている。
どうぞ読み比べてください。
07 February, 2023 影響
衣服や靴、バッグ、本など、こぎれいな中古品なら私は平気だが、
たとえ「新品未使用」であっても、一度他人が手元に置いたものには
ハナから拒絶反応をしめす人も多いようだ。
レンタルしていたベッドを返却して、新たに用意することに。
薦められたのが中古品。金額を気にする私にはお手頃。
種類も豊富。
しかし、お断りした。
なぜって、そのとき読んでいたのが『陰陽師』。『宮廷の烏』。
事故や病気で臥せっていた人の苦痛。焦燥。無念。悪夢。絶望。・・。
さすがに呪いまでかかっているとは思わなかったが、
呪符は寝台の下が効果的らしい!!
ベッド以外の用品は中古、フリマでの売買は続いています。
17 January, 2023 ■今日ご紹介の詩集2冊
・境界線だったあたりさえ何食わぬ顔をして闊歩するこの熱量
『唐辛子になった赤ん坊』 倉橋健一さん
・呼吸がこんなにも壮大だったなんて。だから、たおやかに立っていられる
『天を吸って』 野口やよいさん
11 January, 2023 あけましておめでとうございます
『海にもたれて』14年目になりました。
自分で言うのもナンですが私は努力した
リハビリ病院を退院後、周囲におおいに自慢していた。
ところが、できないことが少しずつできるようになってきたら、
こんどは保険適用外が増えてきて、・・・!?
まあ不満はいつでも言えるからこの程度ですんだことを幸いとすべきでしょう。
では、気をとりなおして。
昨年も詩集や詩誌をいただき、本当にありがとうございました。
こちらも少しずつ進んでゆくつもりです。
よろしくお願いいたします。
09 December, 2022 5回め
コロナウイルスワクチンを終了。
3回目までは腕の腫れと痛み、頭痛や微熱があって薬を使ったものの、
今回も腕が腫れて痛いくらいで済んでいる。
それにしても、コロナに関して様々な話を聞くが、はてさて??
どちらさまもつつがなくお過ごしください。
■今日ご紹介の詩集
・長い苦しみの傍らで見つめ続ける距離は、とても果てしない。
『ガラスの部屋』 石村勇二さん
31 October, 2022 誰もがすなるフリマといふものを
不用品の処理をしようと、昔々にやっていたオークションを考えていたが
若い人たちに尋ねると「そりゃメルカリですよ」
はーい。
あちこちのフリマをのぞくと、無いものは無いくらいになんでもある。
ときどき、商売してる?のかんじも。
これじゃ町の小さなお店はたまらないだろうな、と思う一方で、
おさがり、中古品を使うようになってたきたみたいで、なんだか嬉しい。
■今日ご紹介の詩集
・少し下がって見つめ、耳をすますしていなければ何も受け取ることはできない。
『旅の文法』 柴田三吉さん
24 October, 2022 でも・・
入院中のこと。
慣れたガラケーではなく、家族にスマホを持たされた少し年上の患者仲間たちから
ちょっと見てえな!
こういうことは若い人が詳しいから、と言っても嫌がるので一緒にさわっているうちに
「スマホのセンセ」と呼ばれるようになった。
ここかな、あ、違った、そんな私の危なっかしさ、経験の浅さが彼らの安心感に
なっていたようだ。
たしかに若い人たちは操作が早い。ものも言わずにちゃちゃっとやって、
はい、できました。
じゃまくさい。説明してもムリ。
そう思っているだけではなさそうだが、分からないなりにもちょっこっとくらい
説明が欲しいんですけど・・
でも、言えない。
21 September, 2022 断捨離
イヤな言葉だ。
ポイポイ捨てるだけなら片付けでいいじゃない。たいそうな。
と、思っていた。
ある時、断捨離の達人なる人が「手離すときは必ずありがとうと言いましょう」
あたりまえじゃない
で、気づいた。
しょっちゅう聞く一大決意の末の奮闘の話に いつも不快感だけが残ったのは、
この感謝の気持ちが感じられなかったからだろう。
そう言う私は、モノに対して「ありがとうございました」を言うほど
ニンゲンには言っていないかも?!
■今日ご紹介の詩集 ・読み手のこちらを信用してもらっているような、ゆったり感が嬉しい。
『ニューシーズンズ』 中堂けい子さん
27 August, 2022 目標 5000歩
一日(できれば) 5000歩。
そう決めて歩いていたが、熱中症警戒アラートが出ているのに
用もなく歩き回って倒れるくらいなら、おとなしく閉じこもっているべし
と、あっさり変更。
これからは涼しくなるし、来年の今頃には現状より20%くらい前進していたらいい。
とは思うものの「前進」のすぐ横を「老化」がぴったり並んでいる。
・・・。
■今日ご紹介の詩集
痛みや苦しみの多い日々であってもいつも青い風が吹いているような
『五月の食卓』 山本眞弓さん
06 June, 2022 ■今日ご紹介の詩集 『海辺のメリゴーランド』
どのような土地どのような人々の中にあっても、ふうわり風景にまぎれている
『海辺のメリゴーランド』 浅野慈子(やすこ)さん
31 May, 2022 春名さん
産んだ覚えのない赤ん坊が私の中に居る
黒いフリルだらけのベビー服なんか着て
薄桃色の足の裏で羽根布団の縁を蹴りながら
大口を開けてよく泣く
お腹が空いたのか 体が痛いのか
寂しいのか 年を取り過ぎたのか
私にはよく分からない
・・・ 「赤ん坊」部分
「どれだけ眠っても / 決して大人にならない赤ん坊」を愛しみ、
とても丁寧に育てていたのが春名純子さんだった。
詩集の表紙は2冊とも、ご自身が手がけたステンドグラス。
それをご自宅で拝見し、春名ワールドの豊穣さにうっとりしていたことを
なつかしく思い出す。
もう、いくつ角を折れても風屋にはたどり着けない。
29 May, 2022 すでに初夏
もはやこれまでか!?
病院に運ばれているとき、はんぶん覚悟した。
が、なかなかどうして。私はしぶといらしい。
なので、.半年ぶりに杖をついて帰ってきて真っ先に、灰皿を捨てた。
持ち歩いていたタバコケースを捨てた。
通勤に使っていたバッグやヒールのある靴を捨てた。
とりあえずモノを押し込んで物置と化した一つの部屋は、まだ冬のまま。
ま、これから時間だけはある・・はず。
なかなか元気です。
『海にもたれて』13年目になりました。
よろしくお願いいたします。
14 June, 2021 またしても
どちらさまにもご無沙汰しております
3月、パソコンのトラブルで修理するハメに。
データの多くはなんとか救い出してもらえたものの、からっぽのパソコンを前にすると、.
あらためてボーゼン。
忙しくなっていたこともあって、メールとインターネット以外は手つかず。
5月も終わるころ、さあ、ホームページを。
が、またしても躓きっぱなし。
去年、同じことをやったはずなのに、できない。なんで?なんで?!
それでも先日、やっとできた!
と思ったら、ファイルが一部なくなっている!
・・・。
力尽きるまえに、ともかく更新してみます。
メールアドレスも変更しました。
28 February, 2021 すでに!
『海にもたれて』12年目になりました。
ここも、いまどきのホームページしようか、と迷いつづけていました。
でも、詩が読める、詩への手がかり、きっかけになれば、
そして、あまり情報がないまま、まずは作品に向きあってみる、
の気持ちは変わらないので、しばらくこのジミなままでいくことにします。
昨年もたくさんの詩集をいただきまして、ほんとうにありがとうございました。
あいかわらずお礼も申し上げないままですが、少しずつご紹介させていただくつもりです。
どうぞよろしくお願いいたします。
13 October, 2020 またもご無沙汰しております
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
すっかり音信不通の私にも詩誌やたいせつな詩集をお送りいただきまして、
ほんとうにありがとうございます。
■今日ご紹介の詩集
・まさにタイトルのようなこのごろ。乗り越えてきた姿はお手本にしたいな。
『霾る』玉井洋子さん
12 January, 2020 あけましておめでとうございます
『海にもたれて』11年目になりました。
と言っても昨年は新年のご挨拶だけで更新していませんでした!
ダウングレードしたwin7を使っていたため、年明け早々からwin10へ戻す作業に必死。
このホームページ。
しっかりバックアップをとっていたはずなのに残っていたのは古いデータで、ぐったり。
やっと本日、サイトからダウンロードして複製した、つもり。
はたしてちゃんと見えているでしょうか・・。
02 January, 2019 あけましておめでとうございます
『海にもたれて』10年目になりました。
詩集から目をあげて、おだやかな日差しの公園をながめていると、しみじみ
ほんとに詩っていいなあ。
どちらさまにもよき一年でありますように。
いつも詩誌、詩集をありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
29 December, 2018 寒い夜
数年前に再入会した兵庫県現代詩協会。
2年に一度発行のアンソロジー用原稿に、なにかないかな、と思っていたが、ない。
つまり、この2年なにも書いていない!
・・そりゃ、個人誌も出せないわけだ。
今回は不参加。
のつもりでいたものの再連絡をいただき、昔の詩を送った。
制限などあってないような個人誌だから、とくにここ数年は、
ぐちゃぐちゃ、いっぱいいっぱい書いてあって、でも、なにもない。なにも言っていない。
ただ、そこに詩があればいい。
などと読む側には迷惑きわまりないことをやっていた。
30行くらいで小気味がよくて、うつくしくて、開かれている詩。
一編くらいは書いてみたいけど。
■今日ご紹介の詩集
・おとなの余裕って、こういうことなのだと『妻が出かけた日』野口幸雄さん
07 September, 2018 北海道のみなさま、どうぞ耐えてください
13 June, 2018 ある日
フェズの旧市街の路地。
の、行き止まり。
あるいは、中世の寺院の回廊。
の、片隅。
白い壁に反射する真夏の真昼の陽射し。
それを遮るのは半開きの大きく分厚い木の扉。錆びた錠前。無数の矢の痕。
長い年月、踏まれ続けた石畳。
人気が途絶えたその一瞬。
そんなカレンダーの切り抜き写真をながめ暮らし、風景をそっくり取り込んだり、
イメージがいつの間にかもぐり込んでいた詩もいくつか書いていた。
そうして20年以上たったある日、気づいた。
扉は、全開!
壁も白くない!
ひゃー!
裏付けが必要でないかぎり自分勝手な想像、勘違いを優先させて詩に使っているが、
あれほど長きにわたる思い込みもなかった。
先日、新しいフレームに入れ替えながら、画面下半分は磨り減った石畳だけなのに、
なにをどうして・・・。
そういうことって、他にもあるのだろうな。
09 March, 2018 もう3月!
今年も新年のご挨拶ができないままでした。
動きが止まっているね。
先日も言われ、この地味なホームページを見てくださっているのだと感激。
大切な詩集をいただきながらお礼状も出していないので、お礼をこめてご紹介しよう。
・・と思いながらもちっとも進んでいません。
いつも、ほんとうにありがとうございます。
細々のんびりやっていきますので、今年もよろしくお願いします。
■今日ご紹介の2冊
「夢」もまた誤解されやすく、しかも安易に使われ過ぎる言葉だが、その寂しさ、腹立たしさを
吹き飛ばしてくれる。
・端正であることの気持ちよさ。詩集そのものがそっくり『夢の箱』橋本千秋さん
・自在であることの底力。硬軟ともに刺激たっぷり『片耳の、芒』瀬崎祐さん
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